幸せの意味
講演、打ち合わせと全国各地を飛び回る日々は続いています。
今週は、東京、山梨、岩手へと出掛けました。
岩手県盛岡市と言えば、26歳の若さで逝った石川啄木の出身地。
「友がみなわれよりえらく見ゆる日よ 花を買ひきて 妻としたしむ」
代表作「一握の砂」のなかの詩です。
寂しさや疲労感。
そんな気持ちを癒してくれるのは愛する者と季節の花一輪。
足元にある、本当にささやかな幸せを、常に大事にしたいと願い続けた
啄木らしい作品です。
ここ最近、急増している
いじめを苦に自ら命を絶つ子どもたち。
そして、
いじめはなかったと否定する教育現場にいる大人たち。
私たちにとって一番大事な「命」と、
大事な者をいたわり、思いやり、助け合う「心」を、
失ってしまった「今」。
立場のために。
世間のために生きるのではなく、
愛するもののために、自分のために生きる人生。
苦しみや困難から逃げるのではなく、その先の「将来」や「未来」
に思いをはせること。
一人でも多くの人たちと共に語り合う機会をもっとつくること。
そして、何を愛し、何のために生きるのかを、客観視する「こころの目」
を持つこと。
完璧な人なんていないのだから、否定されても、非難されても、
失敗しても、現実から逃げてはいけない。
そこから大事なことに気づき、成長すればいい。
愛する者はきっと、どんなに辛いときにも、多くの人から否定されている
ような気がしたとしても、
花一輪と同じようにいつもと変わらずに、見守りつづけてくれるはず。
だからこそ、足元にあるほんのささやかな「幸せ」を、大事にした暮らしを
忘れないでほしい。

